NUL.│NUL. official fanclub "違法解放区"

NUL. official fanclub "違法解放区"

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2025.06.1312:00

COMAに込めたもの

 COMAついに完成しました。
「COMA」前作「Awakening」と対になるタイトル。
タイトルAwakeningはマサトが、COMAは岸さんからのアイデアで、自分の中ではイメージはすぐに固まった。

 ライブで少しだけ触れたけど、去年父親がかなり稀なケースの病気(世界でも数名らしい)で亡くなりました。病気発覚からたったの1年でした。
 2024年11月吉祥寺シャッフルライブ直前に母親から連絡があり「もう。。」と。ライブの次の朝一で実家にもどり病院に着いた時は薬で意識朦朧とした状態でしたが、なんとか会うことができました。
 その日の夜、母親が一人病室で付き添うことになり、自分達は実家で仮眠をとりつつ待機していた夜中、兄の電話が鳴り病院へ向かった。着いた時にはもう息がなく、動かない父に母親がなんども今までありがとう、ありがとうと繰り返し話しかけていました。

その光景がずっと忘れられなくて。
COMAのジャケットはその光景が元になっています。


歌詞はその時の病室の映像を母親の視点、自分の視点で書きました。

あまり言葉にはせず寡黙な人だったから直接言われる事はなかったけど、兄貴には俺に対する思いも話していたみたいで。あとから兄貴から聞いて泣いたよね。

Awakeningでの

与えられた平等 いつか命終わる事
唯一の不平等 命終えるまでの総量

人はいつか死ぬけどいつ死ぬかは誰にもわからない。COMAにはその中で最後まで生き抜いた父親の姿、母親の強さを描いています。

正直ライブ当日父親の身体は限界が来ていただろう。俺がライブで次の日しか戻れないという事で病院の方も延命してくれていたおかげもあり最後になんとか会う事が出来た。
ただその分長く苦しませてしまったなって。。

そんな後悔もありつつ今生きてる自分は今の一瞬一瞬を大切にしたいと心から思います。

たらればではあるんだけど、こうしていたら何か変わってたのかな?という事を人生で何度も繰り返しています。

幸か不幸か俺にはその悲しみや後悔を吐き出せる場所がある。今までNUL.が無かったら正直耐えられなかったことも沢山あった。

生きたい

死にたい

人生で何度口にしたか。歌えなくなった時は歌う事が嫌いになり自己防衛として音楽から離れるという選択肢しかなかった。

もう喉(正確には声帯は正常かつ頑丈で、換声点付近の音階において声帯を引っ張ったり緩めたりする神経の誤作動)は治らないけど、今はNUL.の中で楽曲の作り方、安定させる為にいろんな試行錯誤を繰り返し、手段、脳の使い方を駆使してまた歌う事が楽しいと思えるようにまでになった。


だからこそライブでは明日どうなっても後悔がないように限界まで死ぬ気でやります。死なねーから!(by hideさん)

COMA制作、スタートはきっと与えられたタイトルで3人とも違った想いで始まったのだろうけど、歌詞と歌入れた後に、とにかく時間のない中でサウンドの方向やギター録り直したりと、2人が自分の想いに寄せてくれたのだと思ってます。
そういう意味でも自分にとってとても大切な曲となりました。
自分で言うのもなんですがNUL.というバンドはとにかく人間を描いた名曲揃いだなと思います。

ぜひご視聴ください。

  • aico

    2025.06.14

    私たちにも話してくれるほど、HIZUMIさんの心が回復に向かっているようで良かったです...(´;д;`)
    HIZUMIさんはとても愛情溢れる家庭で育ったんですね。
    お母様がお父様に何度もありがとうと伝えてた...というお話が、切なく心が熱くなります。
    お父様も最後にひと目、大切な息子に逢いたかったハズ。延命したことを「苦しませた」なんて後悔の想いを残して欲しくないんじゃないかな。
    最後にひと目逢えた事で、魂は安堵に解放されたんじゃないでしょうか。
    私は両親ともに既に他界しましたが、どちらにも最後は逢えませんでした...

    訃報の時に飛び出してスグに駆けつけられなかったのはとても辛かったでしょうが、この、いくらでも代わりのきく世界で、代わりのきかない「HIZUMI」で有る事はとても羨望です。
    「HIZUMIの歌」は「HIZUMI」にしか無いものだからね^^

    今日の渋谷、「COMA」の生音、「HIZUMIの声」楽しみにしてます!


  • Noa

    2025.06.14

    この話をシェアしてくれて本当にありがとう。
    私事ですが、うちの父もHIZUMIさんのお父さまが亡くなる少し前にやや珍しい病気で他界しました。D'espairsRay時代からの友人をガンで亡くしたあとでした。
    もう父がいつ亡くなるかわからない時期に、寝たきりの彼のことを気にしつつNUL.のショーを観にいき、サイン会でメンバーの皆さんに友人へのメッセージのお礼をさせていただきました(その節は本当にありがとうございました!)
    父はその翌日に亡くなりました。
    なので父の死を思うとき、NUL.もセットで心に浮かんだりします。そしてその日まで持ちこたえてくれた父に感謝するのです。
    思えばD'espairsRayは、愛猫を亡くしたばかりの私を死の淵から救ってくれました。今、動物好きどうしで仲良くなったガザに住む友人と直接連絡がとれなくなっています…私は一刻も早く平和が訪れることを日々祈るばかりです🙏🏻
    NUL.とはこれからも様々なことを分かち合いながら私なりの人生を歩んでいけるはず…
    HIZUMIさん、ありがとう
    どうぞお体に気をつけて♡

  • Chiemoomin

    2025.06.13

    この文章を読んで、たくさんの感情になりました
    誰かに想いを話せるようになるまでにも時間が必要だったでしょうし、私にもそんな経験があります。本当に辛かった出来事を普通に話している自分に対しても、あんなに大切な出来事をこんな風に話せてるなんてと複雑な感情になったりがありました。
    誰かを亡くした時にこんなにも悲しいのって、気持ちのどこかで自分はこの先何年も生きられるって、なんの保証もないのに思ってしまってるからなのかなぁ、、
    色々と書いては消してを繰り返して投稿も悩んだこのコメントですが本当に人はいつ死ぬかわからないのでできる時はやらないとと…!
    このたくさんのひずみさんの言葉の中で、歌うことが楽しいと思えるようになった、という言葉が読んだ後に1番心に残りました😌
    治ったのかな?もう大丈夫なのかな?
    ディスパも今度ライブがあるけれど、そんなにたくさんシャウトがある曲は大丈夫なのかな?とか色々思ったりしていましたけれど、ひずみさんが、今楽しいと仰るのがすべてですね😊
    自分の想いを詩に載せて届けることも、誰にでも出来ることではないです
    少なくとも私にはできないですのでとても特別な事だと思います
    私はひずみさんの書く歌詞が大好きです
    なによりみんな居なくなっても想いのこもった曲だけは永遠に残り続けていくのは素敵ですね
    本当に心の支えになるのは1番近くにいるご家族だったり身近な人なのは当たり前ですが
    陰ながらNUL.を好きでいて、ひずみさんを応援し続ける存在がいるという事が少しでも支えになればいいなぁと願います。
    COMA、大切に聴かせていただきます✨

  • maali

    2025.06.13

    HIZUMIくん
    御尊父につきましては、心より悔やみ申し上げます。

    昨年11月のLIVEってラジオ収録もありましたね。
    一報を聞いてすぐ駆けつけたかったでしょう。
    お辛い中、大変な時にLIVE開催してくださり、本当にありがとうございました。

    COMA完成、おめでとうございます!
    NUL.初期のSEが音源化されると聞いて驚きましたが、
    今回楽曲として出されるにあたり、メンバーのより想いの詰まった曲となったようで、
    こちらとしても心して聴かせてもらいますね!

    昨日ジャケットを公開されましたが、見た瞬間無機質に見えながらもとても温もりを感じました。
    私的にNUL.の中で一番好きなジャケットだなーって思ってたんです。
    HIZUMIくんのブログを読んで、このジャケットが心に響いてきたのを理解しましたよ。

    私の体験談になりますが、元気だった祖母がある日突然脳内出血で倒れ、翌日病院に駆けつけた時はすでに意識がなく、
    年齢的に手術する体力もないこともあり延命処置はしないと母から聞かされてはいたけどしばらく入院することになったんです。
    また数日後にお見舞いに来るつもりで祖母の手を取りながら「また来るね」って言ったら、
    頭の中に「もう次は無いよ」って意識のない祖母の声が伝わってきたんです。
    ほんとに?なんてその時は思いましたが、本当に私が予定していた日の数日前に祖母は空へ旅立ちました。

    HIZUMIくんは延命させたことに苦しめたんじゃないかと後悔があると仰ってますが、
    意識は朦朧としていてもHIZUMIくんが駆けつけてくれたことが嬉しかったと思います。
    想いを寄せていた息子のことですもの。
    きっと傍に来てくれたことを安心して旅立たれたのではないでしょうか。

    前にも何処かで書いたかもしれませんが、NUL.を始動してくれたこと、本当に感謝しています。
    語彙力ないので上手く表現できませんが、NUL.の曲から伝わる衝動、LIVEの音への拘り、
    いろんな面で心に響き感情を揺さぶらしてくれるバンドは他にないです。

    これからもずっと期待しながら沢山の曲たちが生まれるのを楽しみにしております!

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